限られた資源を大切に
ホールガーメントは、カットロスがなく、資源を無駄にしない、純粋に一着分の糸のみで完成するニットウェアです。
立体的に編成することで、肩のラインが体にフィットし、自然な着心地が得られます。
前身頃と後身頃をつなぐ縫い目が無く、シルエットがすっきりとします。また、複数の接ぎから成る型紙と、ダーツなどを編みこむことによる立体成型で、綺麗に流れるドレープが表現できます。
編み込まれたネックラインや衿元により、上品で洗練された製品に仕上がります。
脇には縫い目がなく、従来のニットウェアのごわつき感が解消されます。
SHIMA SEIKIのデザインシステム/ソフトウェアとホールガーメント横編機を組み合わせた生産は、従来のニットの生産では成しえなかったことが可能になります。
企画の精度向上と
バーチャル活用による合理化
プレセールや
需要予測が可能に
後工程を最小限に
リードタイムを削減
期中生産にも簡単対応
オーダーメイドビジネスも
適正在庫で
バーゲン無しでも完売へ
使用する資源は最低限
地球にやさしく
ニット生産を消費地へ
ホールガーメントは、カットロスがなく、資源を無駄にしない、純粋に一着分の糸のみで完成するニットウェアです。
デザインシステム/ソフトウェアSDS-ONE APEXシリーズが生み出す、本物と見間違える程にリアルで高精細なバーチャルサンプルは、現物サンプルを“量産する”昨今の商品企画フローから無駄な資源の消費を省きます。
ホールガーメントとデザインシステム/ソフトウェアを組み合わせて有効活用すると、商品在庫を最適化して焼却処分される売れ残り商品を最小限に抑えることができます。
型紙にもとづいた立体編成により、接ぎ数の多いフレアスカートやドレスが無縫製で編成できます。引き返し編成で蹴回しの分量も自由に調整でき、思い通りのシルエットが表現できます。また、大胆でエレガントなドレープも表現可能です。
地糸で編み立てた編み地に、別糸を編目の間に織り込むことで、ニット本来のやわらかな伸縮性と布帛のしっかりした高級感を織り交ぜたユニークな製品ができ上がります(インレイキャリア· オプションを使用すると、効率的にインレイ編成がおこなえます)。
インレイ技術を活用したホールガーメント製品で、驚きの軽さと快適な着心地が特長です。ジャケット、コート、スーツなど従来布帛でしかなかったようなアイテムをニットで表現できます。横方向に編成することで、横方向にストレッチ性を持たせながらも、縦方向には伸縮を抑えて形態を安定させることも可能です。
レース柄や透明糸を使ったデザインなど、本来なら縫い代が透けて目立つ製品も、ホールガーメントなら縫い代を気にせず透明感そのものを綺麗に演出できます。
ホールガーメントでは、縫製することなく部分的に異なる素材や組織、風合いを切り替えることができます。また、脇下に吸湿·速乾素材、あるいは汚れやすい衿や袖口に撥水防汚加工を施した素材など、機能素材を使用することができ、商品に様々な付加価値を付けることが可能です。
引き返し編成が容易になり、従来では表現できなかったより深い前下がりが編成可能となりました。ホールガーメントによる新感覚の製品でニットの魅力が増します。
引き返し編成をおこない、色を切り替えることで、まるでインターシャのような柄が効率良く編成可能です。
可動型シンカーの採用により、ピンタックなどの立体組織が容易に編成可能です。
編み付けのフリルも、フリルの分量を多く編成でき、製品としての魅力が増します。
立体編成により、ヒップの形状や脚のラインを綺麗に見せ、前方の丈を長くすることで脚を曲げた時のつっぱりを解消するなど、履き心地も向上させた3Dパンツが無縫製で編成可能です。
綺麗な編み地とディテールが特長のホールガーメントは、ベーシックなスタイルにこそ大きく貢献します。
ホールガーメントはローゲージの風合いにも対応しています。ざっくりとした手編み感覚の商品が編成可能です。
ジャカード組織でも、ダブル編成なら効率良く編むことが可能です。
フラップ付きのポケットやフード、前立てやボタンホールの編み付けも無縫製でおこなえるため、縫製による品質のバラツキがなく、人手不足も解消します。
片畦組織の裏使いにより、ボリューム感のある組織柄を演出します。ダブル編成により編成効率もアップします。
SHIMA SEIKIのホールガーメント横編機は、多彩な柄やデザインの
ホールガーメント製品が効率良く、安定して生産可能です。
SHIMA SEIKIのホールガーメント横編機のラインアップは、様々なモノづくりに対応しています。手袋、ソックス、レギンス、サポーター、帽子、スカーフ、ネクタイ、カバン、巾着、財布などのニットアクセサリーが無縫製で編成でき、多彩な分野に対応します。
さらにホールガーメント技術で縫い目のないチューブや立体的な形の編成が可能となり、ファッションの領域を超えてインテリア、スポーツ、アウトドア、医療、自動車産業、航空宇宙産業、そして工業繊維など、様々な業界がホールガーメントへの関心を高めています。
デザインシステム/ソフトウェアSDS-ONE APEXシリーズでは、
現物と見間違えるほどリアルなシミュレーションによる
「バーチャルサンプル」でデザイン検討がおこなえ、
サンプリングを最小限に削減できます。
また、店舗やECサイトではバーチャルサンプルによる
プレセール活動で需要予測がおこなえ、
さらにホールガーメントマシンとの連携で
無駄のないモノづくりが可能となります。
1995年の国際繊維機械見本市(ITMA)で「東洋のマジック」と称賛されたホールガーメントは、生産性、効率性、柔軟性、信頼性、また編成できる柄や製品構成の拡大など、これまで多くの進化を遂げてきました。ホールガーメントのメリットは、今や単に無縫製ということだけではなく、様々な可能性を秘めています。技術革新から25年を経てホールガーメントは、21世紀の横編みニットの生産を請け負う準備が整いました。
SHIMA SEIKIの原点でもある全自動手袋編み機から初めて手袋が編み降りてきた瞬間、島 正博には21世紀に向けて進むべき会社の方向性が見えました。
ヒントは、手袋そのものにありました。 手袋の上下を逆にし、真ん中の3本の指を身頃に、小指と親指を袖に、手首を衿に見立てると小さなセーターの完成です。 無縫製の手袋から無縫製のプルオーバーを連想しました。
誕生から25年以上もの間、ホールガーメントは常に進化を重ねてきました。
驚異の特許数を誇るホールガーメント。その大きな実績を買われ、多くの賞を受賞しています。
25年に渡るホールガーメント横編機の開発、製造、販売の経験を元に、ホールガーメントユーザーへのサポート体制を確立してきました。現在、ホールガーメントは世界中のニット生産に大きく貢献しており、ユーザーサポートはますます重要になってきています。
ホールガーメント製品タグは、店頭で、従来のニットウェアとの差別化を図るための販売促進ツールです。ホールガーメント製品の商品企画、生産、販売に携わるデザイナー、アパレル、ニットメーカー、MDやリテイラーなどに活用されています。これまでに累計で1,600万枚が販売されています(2019年4月時点)。
和歌山本社、東京支店、西日本DCU(Design Center of UMEDA)、そしてミラノ、ロサンゼルス、イギリス、韓国、上海、香港の各拠点のショールームには最新のサンプルを展示し、デザイナー、MD、糸メーカーとニットメーカーの間での会議の場を提供しています。
SHIMA SEIKIは、本社ならびに世界中の子会社や支店、代理店で技術講習をおこなっています。
SHIMA Datamallに登録すると、ホールガーメントサンプルを含む SHIMA SEIKI のオリジナルニットサンプルの編成データを購入、ダウンロードすることができます。
最適な機種やサービス、ソリューションは、お客様の課題や状況に応じてご提案させていただきます。
まずはお気軽にお問い合わせください。