SHIMA SEIKI 島精機製作所

ホールガーメント横編機

モノとして素晴らしい
生産ソリューションとしても素晴らしい

ホールガーメントとは、単に縫製を省いたニットウェアではありません。
企画からデザイン、生産、流通、マーケティング、そして販売までの全体の流れを刷新する、新しいニット製品です。

ホールガーメントとは?

ホールガーメントとは?

ホールガーメントとは?

通常ニットウェアは、前身頃、後身頃、袖といったパーツを別々に編成して縫い合わせることによってできています。それとは対照的に、SHIMA SEIKIのホールガーメントニットウェアは、一着まるごと編み機から直接、立体的に編み上がります。

そのため裁断や縫製といった後工程が不要となり*、労力や時間の削減が図れるほか、縫製に高度なスキルを要する立体成型、あるいは縫製が不可能な複雑なアイテムなど、まったく新しいニットの発想をも実現可能とします。

*製品により、一部縫製が必要な場合があります。

肩

立体的に編成することで、肩のラインが体にフィットし、自然な着心地が得られます。

身頃

身頃

前身頃と後身頃をつなぐ縫い目が無く、シルエットがすっきりとします。また、複数の接ぎから成る型紙と、ダーツなどを編みこむことによる立体成型で、綺麗に流れるドレープが表現できます。

ネックライン

ネックライン

編み込まれたネックラインや衿元により、上品で洗練された製品に仕上がります。

脇

脇には縫い目がなく、従来のニットウェアのごわつき感が解消されます。

流通革命

諦めていたことが出来るようになる
予想もしていなかったことも出来るようになる

SHIMA SEIKIのデザインシステム/ソフトウェアとホールガーメント横編機を組み合わせた生産は、従来のニットの生産では成しえなかったことが可能になります。

バーチャル活用

企画の精度向上と
バーチャル活用による合理化

プレセール、需要予測

プレセールや
需要予測が可能に

リードタイムを短縮

後工程を最小限に
リードタイムを削減

期中生産、オーダーメイド

期中生産にも簡単対応
オーダーメイドビジネスも

適正在庫、バーゲン無し

適正在庫で
バーゲン無しでも完売へ

省資源

使用する資源は最低限
地球にやさしく

ニット生産

ニット生産を消費地へ

サステナブルなモノづくり

サステナブルを意識する

1

限られた資源を大切に

ホールガーメントは、カットロスがなく、資源を無駄にしない、純粋に一着分の糸のみで完成するニットウェアです。

2

バーチャルサンプルで企画段階からエコを意識

デザインシステム/ソフトウェアSDS-ONE APEXシリーズが生み出す、本物と見間違える程にリアルで高精細なバーチャルサンプルは、現物サンプルを“量産する”昨今の商品企画フローから無駄な資源の消費を省きます。

3

生産システムとしてのエコ循環へ

ホールガーメントとデザインシステム/ソフトウェアを組み合わせて有効活用すると、商品在庫を最適化して焼却処分される売れ残り商品を最小限に抑えることができます。

進化するホールガーメント

ホールガーメント独自の立体編成により、シンプルなプルオーバーから今までにないアイテムの創造まで、ホールガーメントならではの新しいニットの世界をつくることができます。また、これまでにない着心地と快適性、運動性能などに加え、魅力が増すドレープやギャザー、ブラウジングといったボリューム感など、通常なら複雑な縫製を要するデザインも効率良くすっきりと仕上がります。さらに高い生産性と生産効率、そして省力化、省資源化も実現でき、あらゆる面で究極のニットといえます。
綺麗なフレアや大胆なドレープ

綺麗なフレアや大胆なドレープ

型紙にもとづいた立体編成により、接ぎ数の多いフレアスカートやドレスが無縫製で編成できます。引き返し編成で蹴回しの分量も自由に調整でき、思い通りのシルエットが表現できます。また、大胆でエレガントなドレープも表現可能です。

インレイ組織

インレイ組織

地糸で編み立てた編み地に、別糸を編目の間に織り込むことで、ニット本来のやわらかな伸縮性と布帛のしっかりした高級感を織り交ぜたユニークな製品ができ上がります(インレイキャリア· オプションを使用すると、効率的にインレイ編成がおこなえます)。

Airdrobe (Air + Wardrobe)

Airdrobe (Air + Wardrobe)

インレイ技術を活用したホールガーメント製品で、驚きの軽さと快適な着心地が特長です。ジャケット、コート、スーツなど従来布帛でしかなかったようなアイテムをニットで表現できます。横方向に編成することで、横方向にストレッチ性を持たせながらも、縦方向には伸縮を抑えて形態を安定させることも可能です。

無縫製ならではの美しさ

無縫製ならではの美しさ

レース柄や透明糸を使ったデザインなど、本来なら縫い代が透けて目立つ製品も、ホールガーメントなら縫い代を気にせず透明感そのものを綺麗に演出できます。

異素材の組み合わせ

異素材の組み合わせ

ホールガーメントでは、縫製することなく部分的に異なる素材や組織、風合いを切り替えることができます。また、脇下に吸湿·速乾素材、あるいは汚れやすい衿や袖口に撥水防汚加工を施した素材など、機能素材を使用することができ、商品に様々な付加価値を付けることが可能です。

ホールガーメントの幅広い編成テクニック

幅広い編成テクニック

より深い前下がり

より深い前下がり

引き返し編成が容易になり、従来では表現できなかったより深い前下がりが編成可能となりました。ホールガーメントによる新感覚の製品でニットの魅力が増します。

インターシャ風ニット

インターシャ風ニット

引き返し編成をおこない、色を切り替えることで、まるでインターシャのような柄が効率良く編成可能です。

立体的な組織柄

立体的な組織柄

可動型シンカーの採用により、ピンタックなどの立体組織が容易に編成可能です。

ディテールの編み付け

ディテールの編み付け

編み付けのフリルも、フリルの分量を多く編成でき、製品としての魅力が増します。

3Dパンツ

3Dパンツ

立体編成により、ヒップの形状や脚のラインを綺麗に見せ、前方の丈を長くすることで脚を曲げた時のつっぱりを解消するなど、履き心地も向上させた3Dパンツが無縫製で編成可能です。

ニューベーシック

ニューベーシック

綺麗な編み地とディテールが特長のホールガーメントは、ベーシックなスタイルにこそ大きく貢献します。

ローゲージ

ローゲージ

ホールガーメントはローゲージの風合いにも対応しています。ざっくりとした手編み感覚の商品が編成可能です。

ジャカード

ジャカード

ジャカード組織でも、ダブル編成なら効率良く編むことが可能です。

インテグラルニット

インテグラルニット

フラップ付きのポケットやフード、前立てやボタンホールの編み付けも無縫製でおこなえるため、縫製による品質のバラツキがなく、人手不足も解消します。

片畦

片畦

片畦組織の裏使いにより、ボリューム感のある組織柄を演出します。ダブル編成により編成効率もアップします。

ホールガーメント横編機

SHIMA SEIKIのホールガーメント横編機は、多彩な柄やデザインの
ホールガーメント製品が効率良く、安定して生産可能です。

多彩な分野への展開

SHIMA SEIKIのホールガーメント横編機のラインアップは、様々なモノづくりに対応しています。手袋、ソックス、レギンス、サポーター、帽子、スカーフ、ネクタイ、カバン、巾着、財布などのニットアクセサリーが無縫製で編成でき、多彩な分野に対応します。

さらにホールガーメント技術で縫い目のないチューブや立体的な形の編成が可能となり、ファッションの領域を超えてインテリア、スポーツ、アウトドア、医療、自動車産業、航空宇宙産業、そして工業繊維など、様々な業界がホールガーメントへの関心を高めています。

デザインシステム/ソフトウェアSDS-ONE APEX3

魅力的なデザイン

デザインシステム/ソフトウェアSDS-ONE APEXシリーズでは、
現物と見間違えるほどリアルなシミュレーションによる
「バーチャルサンプル」でデザイン検討がおこなえ、
サンプリングを最小限に削減できます。

また、店舗やECサイトではバーチャルサンプルによる
プレセール活動で需要予測がおこなえ、
さらにホールガーメントマシンとの連携で
無駄のないモノづくりが可能となります。

ホールガーメントの歴史

ホールガーメントの歴史

1995年の国際繊維機械見本市(ITMA)で「東洋のマジック」と称賛されたホールガーメントは、生産性、効率性、柔軟性、信頼性、また編成できる柄や製品構成の拡大など、これまで多くの進化を遂げてきました。ホールガーメントのメリットは、今や単に無縫製ということだけではなく、様々な可能性を秘めています。技術革新から25年を経てホールガーメントは、21世紀の横編みニットの生産を請け負う準備が整いました。

ホールガーメントの進化の過程

SHIMA SEIKIの原点でもある全自動手袋編み機から初めて手袋が編み降りてきた瞬間、島 正博には21世紀に向けて進むべき会社の方向性が見えました。
ヒントは、手袋そのものにありました。 手袋の上下を逆にし、真ん中の3本の指を身頃に、小指と親指を袖に、手首を衿に見立てると小さなセーターの完成です。 無縫製の手袋から無縫製のプルオーバーを連想しました。

技術革新
25
特許出願
2,700

誕生から25年以上もの間、ホールガーメントは常に進化を重ねてきました。

驚異の特許数を誇るホールガーメント。その大きな実績を買われ、多くの賞を受賞しています。

ホールガーメントの歴史

受賞歴

  • 1996

    第18回繊研賞 繊研新聞社

  • 1997

    経営者賞  財界研究所

  • 1999

    第19回毎日経済人賞  毎日新聞社

  • 1999

    工業所有権制度関係功労者表彰  特許庁

  • 2002

    毎日ファッション大賞 鯨岡阿美子賞  毎日新聞社

  • 2004

    繊研合繊賞 特別賞  繊研新聞社

  • 2005

    関西財界セミナー賞2005 大賞 関西経済連合会 関西経済同友会

  • 2005

    デザイン・エクセレント・カンパニー賞 日本産業デザイン振興会

  • 2006

    知財功労賞 経済産業大臣表彰  経済産業省 特許庁

  • 2007

    第53回大河内記念生産特賞  大河内記念会

  • 2010

    イタリア連帯の星勲章 コメンダトーレ賞  イタリア大統領

  • 2012

    米国繊維歴史博物館  殿堂入り

  • 2014

    名誉経営学博士号  米国ドレクセル大学

  • 2015

    企業家大賞  企業家ネットワーク 『企業家倶楽部』

  • 2017

    グッドデザイン・ベスト100  公益財団法人日本デザイン振興会
    グッドデザイン・特別賞[未来づくり]



ホールガーメントの歴史

ホールガーメントユーザーへのサポート

25年に渡るホールガーメント横編機の開発、製造、販売の経験を元に、ホールガーメントユーザーへのサポート体制を確立してきました。現在、ホールガーメントは世界中のニット生産に大きく貢献しており、ユーザーサポートはますます重要になってきています。

ホールガーメント製品タグ

ホールガーメント製品タグ

ホールガーメント製品タグは、店頭で、従来のニットウェアとの差別化を図るための販売促進ツールです。ホールガーメント製品の商品企画、生産、販売に携わるデザイナー、アパレル、ニットメーカー、MDやリテイラーなどに活用されています。これまでに累計で1,600万枚が販売されています(2019年4月時点)。

コミュニケーションスペース

コミュニケーションスペース

和歌山本社、東京支店、西日本DCU(Design Center of UMEDA)、そしてミラノ、ロサンゼルス、イギリス、韓国、上海、香港の各拠点のショールームには最新のサンプルを展示し、デザイナー、MD、糸メーカーとニットメーカーの間での会議の場を提供しています。

講習

講習

SHIMA SEIKIは、本社ならびに世界中の子会社や支店、代理店で技術講習をおこなっています。

SHIMA Datamall

SHIMA Datamall

SHIMA Datamallに登録すると、ホールガーメントサンプルを含む SHIMA SEIKI のオリジナルニットサンプルの編成データを購入、ダウンロードすることができます。

最新のトレンド情報

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SHIMA SEIKIのオリジナルニットサンプルは、専用アプリを使えばVRやARでもご覧いただけます。

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