1974年に設立された漢陽女子大学様は、女性の高等職業教育に特化した韓国を代表する教育機関です。産学連携を強化し、グローバルな産業動向に対応した最先端のデジタル学習環境を構築することで、多様な産業ニーズに応える、実践的かつ即戦力となる女性専門職の育成に取り組んでいます。ソウルのキャンパスでは30以上の専攻コースを提供しており、理論と実践を融合させたカリキュラムによって、卒業後すぐに業界で活躍できる人材を育成しています。AI融合イノベーションセンターや大学が運営するニット研究所などの最新施設を備え、企業と連携しながら高付加価値の技術やコンテンツの開発にも取り組んでいます。

韓国唯一のニットファッション専門学科

30以上ある専攻コースの中でも、「ニットファッションデザイン学科」と「ニットファッションDX融合学科」は、韓国唯一のニットファッション専門学科であり、そのカリキュラムは、素材・編み組織・パターン作成・デザイン企画から編み機用プログラミングデータ作成まで、ニットウェア開発のすべての工程を網羅しています。さらに、デジタルファッション・マーケティング実務も含まれており、技術力と創造性を兼ね備えたグローバルな人材育成を目指しています。

「即戦力となるニットファッションのプロフェッショナルの育成」を目標に掲げ、グローバルスタンダードであるSHIMA SEIKI のコンピュータ横編機と3Dデザインシステム「SDS^®-ONE APEXシリーズ」を導入。SHIMA SEIKIは、世界中のアパレル企業で広く採用されており、業界での実務スキル習得に直結する教育環境を実現できる点が評価されました。また、企画から製造までのデジタルプロセスを教育に組み込める点も導入の決め手となりました。SDS^®-ONE APEXシリーズを活用した企画デザインや編み地シミュレーション、3Dバーチャルサンプリングからコンピュータ横編機による編成まで、一貫した実践トレーニングを通じて、学生は生産現場と同様の経験を積むことが可能です。

独自のカリキュラムと人材育成に対する効果

ニットファッションデザイン学科のカリキュラムは以下の3本柱になっており、企画デザインから製品のサンプリングまで一気通貫で経験できるように構成されています。

• SDS^®-ONE APEXシリーズによる付加価値の高い編み地開発と3Dバーチャルサンプリング
  SDS^®-ONE APEXシリーズ55台を授業でフル活用
• 3G〜16Gまで幅広いバリエーションのコンピュータ横編機を用いた編み地の編成
  最新機種N.SVR^® をはじめとする全22台のコンピュータ横編み機を保有
• ホールガーメント^®横編機を活用した無縫製ニット製品の開発およびプログラミングデータ作成・編成技術の習得
  MACH2^®XS 、SWG^®061N2 を含む全8台のホールガーメント^®横編機を完備

※ 導入機種・台数は、2025年8月現在のものです。

これらのカリキュラムやデザイン思考の授業、卒業制作を通じて、ニットウェアの専門知識を深めた学生は、卒業後、韓国国内外でニットデザイナー、プログラマー、生産管理者など多様な分野で活躍しています。さらに、多くの卒業生が自身のニットウェアブランドを創設しており、同校のニットファッション専門学科およびその卒業生は、ニットファッション業界において存在感を確立しています。

1999年にニットファッションデザイン学科を卒業したKo氏は、在学中にSDS^®-ONE APEXシリーズやコンピュータ横編機を活用し、ニットのデザインから編成までの全プロセスを習得しました。卒業後は、SHIMA SEIKIのコンピュータ横編機とSDS^®-ONE APEXのユーザーである大手アパレル企業HANDSOME社において、大学での実戦経験をもとに、ニット素材の企画、開発担当として長年に渡り活躍。2023年には、ペットのための暖かく快適なニット製品を提供したいという思いから「Lym’s Stitch」を創業しました。自身のブランドでもSHIMA SEIKIのコンピュータ横編機とSDS^®-ONE APEXを導入し、サンプル制作から製品の量産までを効率的におこなえる体制を構築しています。大学で身につけたニットウェア開発の運用スキルが、卒業後のキャリア形成を支えています。

漢陽女子大学様のニットファッションデザイン学科では今後も、SHIMA SEIKIの製品を活用した教育カリキュラムを通じて、次世代を担うプロフェッショナルを輩出し、ニットファッション業界全体の未来に貢献していくことを目指しています。