1976年、ミシェル・ルクレルク氏によって設立されたDecathlon様は、フランス・リールの店舗からスタートしました。当初は、他ブランドの製品を販売する小売会社でしたが、1986年にデカトロンブランドの製品を開発・生産するDecathlon Productionを設立。この年、フランス国外初の店舗がドイツのドルトムントにオープンしました。以来、Decathlon様は「トリボール」と「ケチュア」（1996年）を皮切りに自社ブランドを生み出し、現在では世界60カ国以上で店舗を展開。従業員は10万人以上にのぼります。そしてウェアからバイク、テント、シューズ、ゴルフギアまで、さまざまなスポーツに対応した製品を提供しています。

同社ではどのようなフローで商品の企画・開発をされているのか、靴下部門の3DリーダーであるJerome Ramus氏にお話を伺いました。
「以前は2Dの図案を使って製品を開発していたため、サプライヤーがデザイナーの意図を誤解してしまうこともあり、サプライヤーと当社のコンセプトチームとの間で何度もやり取りをする必要がありました。そこで、これらの工程を効率化するにはどのようにすれば良いのか、複数のソフトウェアの評価テストをおこない、サプライヤーと議論した結果、SHIMA SEIKIのAPEXFiz^®が選ばれました。APEXFiz^®は、靴下の3Dビジュアルをハイクオリティで制作することができ、さらにエクスポートできるファイルの種類も充実しています。ユーザーインターフェイスも気に入ってます。APEXFiz^®の活用により、リードタイムが短縮できたのはもちろんですが、3Dレンダリングにより正しいデータかどうか判断できるため、サンプリングのミスも減りました。今ではAPEXFiz^®だけを使って、さまざまな靴下の最初のアイデア出しからサンプリングまでをおこなえるようになりました。」

APEXFiz^®を使用することで、Decathlon様の作業工程は大きく改善されました。

APEXFiz^®では、デザイナーが図案を作成したあと、3Dレンダリングを作成します。図案をニットの目数に変換し、実際に編まれたときの縦横比を考慮しながら図案を修正したり、3Dアバター上で柄の配置や大きさを確認することができますので、工場で実サンプルを編むまでに精度の高いデータを作成することができるのです。

Decathlon様からは、「商品開発での時間短縮とコミュニケーションの改善、そしてより良い製品のプロモーションを得られている」とのご感想をいただいております。