Asmara様の旅は、「思いやりのある、プロフェッショナルなグローバルファッション企業になる」というビジョンを掲げて、インドネシアの美しい町ボゴールの小さな部屋から始まりました。2004年にはインドに2番目の事務所を設立し、現在ではインド国内に4つの事務所を構えています。創業から22年、Asmara様は幸運にもビジネスパートナーに恵まれ、2005年にはバングラデシュ、2006年には中国、2007年にはベトナムに資材調達のための事務所を設立し、東南アジアでの事業を拡大することができました。現在は世界中に合計12のオフィスを構え、1200人の従業員が在籍しています。

Asmara様では、世界的に広がる調達網を通じてバリエーション豊かな製品を形にすることができます。彼らはグローバルな生産者と地元の製造業者の利点を組み合わせた活動をしています。透明性を保ちながらも、効率化を図ることでスピードを重視し、製品の品質や社会的評価において高い水準を達成してきました。現在、65％の製品がサステナブルなものであり、その割合は増え続けています。 彼らは、自分たちを単なるソーシング・エージェントではなくサービス会社であると考え、通常のサービスに加えてさらにお客様に何を提供できるのか考えることを大切にしています。また、お客様の将来を考慮して、3DやAI、メタバース、トレーサビリティツール、そして先端素材といった未来技術に投資しています。

これまで、デザイナーが作成したデザイン画や仕様説明だけでは、経営陣や他のチームメンバーは製品のデザインを正確にイメージすることができず、それが過剰な現物サンプルの作成につながっていました。重要度の高いサンプルは優先して作成する必要があり、既に作業中のサンプルを保留遅延させることになります。過剰なサンプリングはサプライチェーンに混乱を招いていました。

そんな中 、SHIMA SEIKIのマーケティングチームや開発チームと何度もミーティングを重ねた結果、APEXFiz®を使用することで、お客様のイメージするものをコンセプトの段階で3Dバーチャルサンプルとして可視化することができ、現物サンプルを削減できることを知りました。さらに、3Dバーチャルサンプルを作成すると、編み機用のデータも同時に作成されるため、生産側へスムーズに連携できることも非常にメリットがあると感じられました。 実際にAPEXFiz®を導入してみると、デザインプロセスを効率化して現物サンプルの削減に成功し、顧客満足度を向上させることができました。

Asmara様は今後、ニット業界を改革する画期的な手段として、またサステナブルな製品開発サイクルを生み出す重要なソリューションとして、APEXFiz®を活用したニット3Dデザインサービスをグローバルに展開していく予定です。 また、トルコのオフィスを皮切りに、APEXFiz®を各国のオフィスに導入していく意向も示されています。